日本の壁
外資にいるとそんな壁を日本の文化の中でも感じることがあります。
- 私の今の仕事上のポジションは様々なプロジェクトの進捗・展開を管理・遂行する部署のマネージャーであるということは前に言いました。他のプロジェクトにも沢山の同レベルの外国人マネージャー(いや、ここでは欧米人マネージャーと定義した方が良いでしょう)がいます。
- 仕事上、そんなマネージャーには提携関係にある日本の企業の方々とのコミュニケーションは当然欠かせません。ここでもう一つの壁です。
- わたしがその日本企業の面識のない人に仕事で連絡を取ったとしましょう。ここで私の名前が例えば、「Steven Penn」なのか、それとも「さそ 太郎」なのかで相手の私に対するperceptionは大きく変わってきます。もちろん両方とも仮名です。
- 実際にメールでの連絡とすれば、相手が見る違いはこれだけです:
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xxxxx xxxx xxx xxx xx. xxxx xxxx xxx? xxxxxxx xxxx, xxx xxx. xxx. xxx. Thank you.
Steven Penn
Program Manager, ABC Program
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xxxxx xxxx xxx xxx xx. xxxx xxxx xxx? xxxxxxx xxxx, xxx xxx. xxx. xxx. Thank you.
さそ 太郎
Program Manager, ABC Program
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- いつもそうだとは言いませんが、しばしば目にするのがStevenには丁重な返事と「気を遣った」返答がかえってくるのに、もう一人の太郎のメールは無視されるか、「ぞんざいな」返答であしらわれることがあるのです。ポジションは同じなのにね。
- これは日本人の中に悲しく存在し続ける欧米人に対する劣等感を端的に表しています。また、外国人は大体seniorなポジションに就いている=Stevenは偉い、方や日本人はだいたいjuniorなポジションに就いている=太郎はStevenよりjunior、そういう思考の図式が見えてきますね。
- 私は名前をStevenに変え、目に青いコンタクトを入れるべきなのでしょうか?こちらは参考まで。